狂った様に平凡な日を知らないままで終われるでしょう?」
「鈍才去って、そうきっと、夢の痕は消えてしまうから
穿った様で正常な眼を凝らしては泣いているのが好きなだけ」
「存在だって、もういっそ、群れの中で吼えていられたら
腐った様な感情も皆知らないままで隠せるでしょう?」
「金輪際は、そうきっと、夢の後も消えてしまうから
解ったような表情も飽きる程に作って来たんだよ」
笑えないから笑い合ってみたり
解らないから寄り添ってみたり
本当と嘘がわずか数センチを埋められないままで
いつまでも繋いだ手を忘れられないでいる
荘厳な音を掻き鳴らしながら叫ぶこの声が
いつの日か君の元へと届く事を願って
今を終える
「存在なんて、もういっそ、夢の中で生きていけるなら
狂った今日も平凡な明日も全て消えてなくなるでしょう?」
曖昧だった後悔、が、いつか君を潰すものならば
笑った様な表情で全部忘れた振りをするからさ ああ
止めどない雨と鳴り止まない残響
裸足で駆けてく君の残像
「生きていたい」と言えなかった君が
生きていた世界で生きる僕だ
本当と嘘がわずか数センチを埋められないままで
いつまでも繋いだ手を忘れられないでいる
荘厳な音を掻き鳴らしながら叫ぶこの声が
いつの日か君の元へと届くはずがなくても
それでもいい、生きていたいと叫ぶこの心が
いつまでも君がいた事忘れられないように
今日を終える
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